silver lining cafe

市島おりせ の日記

年を経てわかること

自分でヴィスコンティの映画について書いていて観たくなり
すごく久しぶりにDVDを借りて「ヴェニスに死す」を観てみました。

ヴィスコンティの映画は十代、二十代の頃つめて映画館通いして観てきましたが

観終って、今だから深くわかることがある気がしました。

ヴェニスに死す」はトーマス・マンの原作も昔読みましたが
その時いまいちわかっていなかったことが今回映画で見えてきた気がします。

たぶん
ヴィスコンティトーマス・マンの原作に惹かれた理由は
老いていく肉体と感性へのと諦念と葛藤、
そしてかつてはあまり考えず享受していた
若さや時間などへの憧憬。

年を重ねてきてわかる悲哀や情緒といったものなのでしょう。
(ふたりとも一流の芸術家ですから一般の人より感性の衰えには敏感だったと推測します。)

昔十代の頃はさっぱりこの部分が理解できず
主人公(グスタフ・マーラーがモデルとされています)への理解も薄っぺらかったのですが、今はしみいるほどわかる部分が多くあります。

芸術家としてのシーンが突然入ってくるのが昔は謎でしたが
そこも理解できました。

感性と感覚、その衰えと向き合う部分が生々しかった今回です。(肉体的な衰えを映画では象徴的に表現してますが、感性の衰えの比喩と私は見ています。

肉体的な衰えより感性の衰えは
芸術家にとって何よりもこたえる部分だから)

心の動きや揺れや、自分の醜さと向きあう部分や
過去へのまなざし
といったものが、とても深みがあって
かつて観た時との印象が大きく変わりました。

本も映画も現実世界でも
年を経たからこそわかる部分が増えてきました。
そして、そういったさまざまな事を
優しい目線で見ていけることが増えていってる最近です。

そういう意味では
年齢を重ねるのも悪いことではない気がします^ - ^


映画や音楽他
観なおしたり聴きなおすと
かつてとまったく違う発見があるのも醍醐味かもしれません♫

☆補足
SNS断捨離後、周りに対して鋭敏に集中できる感じです。優しい目線もそこから出てきている気がします。
現実世界にしっかり目を向け感じていくことが大事で

SNSは発信するためのもので読む(受ける)ものではないこともわかった感じです。SNS自体は悪くは決してなく、

今この瞬間をしっかり生きるには
SNSほかヴァーチャルなものとの付き合い方を自分なりにしっかり考えたり決めていくことが大切ですね。