silver lining cafe

市島おりせ の日記

すべては流れ 変わっていく :リトルブッダ

前に書いた「リトルブッダ」、十数年ぶりに久々見た感想を書きたくなりました。

前に見たときはちょうど自分の中の「日本ブーム」。
仏教にも興味がわいた時期で、般若心経を覚えたり(もう忘れてしまったけどw)
神社仏閣、日本美術に傾倒していた時期でした。

映画の中でも般若心経の内容にかなりフォーカスしているので、観ていていろいろ思い出したりしてました。

ああそうだったな~と今回 あらためて確認したのは「空(くう)」の概念。
色即是空 空即是色 で出てくる あれです。

いろんな解釈があるのしょうが、ものすごく簡単に言ってしまうと
「すべてのものは変化し移り変わる。実はすべて形がないものである。」

心も モノも 世界も あらゆるものすべてにおいて 変わらないものは何もない。
だからこそ 今を味わうこと 今を生きること
それが大切ですよ ってことです。

それと仏教でいう 「四苦」。 その原因が消えることはない。消えることがないのだからそこだけを見ることはしないでよい ということも。

この場面 まだ世の中に死や病気や老いというものが存在するとは知らないときの王子時代の釈迦(ブッダ)。


f:id:skyblue555:20170925094345j:image


そこから大きく変化してく様子を、現代(輪廻転生の話もでてくるため)と織り交ぜながら美しく描いた作品になっています。

如来と菩薩の違いなんかも思い出し、昔学んだことの復習映画のようでしたw

ここもちょっと書いておきたくなりましたが、

菩薩(まだ修行中)だと 今でも残る菩薩像見るとわかりますが装飾品いっぱい身に着けているんですが
釈迦も含む如来(悟りを開いたつまり 目覚めたもの)は 簡素な衣一つになるのですよね。

おそらく「すべては存在しているようにみえて 実は存在していない」という
「空」の概念に行き着き、境地にいたると 完全にあらゆるものをそぎ落としていくことになる 

そのことを表しているのでしょう。

徒然書いてしまいましたが、振り出しに戻り
「すべてのものはうつろい、変わっていく。とどまるものは何ひとつなく川のように流れていくものである」という「空」。
それが映画のテーマでもあり、

「変化することが生きることであり、同時に 何ごとにもとらわれないこと」 

そんなメッセージが込められていました。

監督ベルドルッチ作品としては軽やかな映画です。時間が140分と長いのでゆっくり見れるときにおススメしておきます^^